カギは打線 楽天・則本「孤立無援」で浮上する“米挑戦”

公開日: 更新日:

 4年連続開幕投手を務める楽天則本昂大(25)が、今キャンプで初めて打撃投手を務めた。

「ボール自体は悪くなかった。変化球もストライクが取れた。最初にしては非常に良かった」(則本)

 梨田監督も「最低でも貯金5つ、多ければ10個ぐらい貯金をつくってほしい」と、期待を寄せる。

 しかし、現実的には無理な注文だ。2年連続最下位となった昨季のチーム打率は2割4分1厘で、12球団ワースト。打線の立て直しのため、メジャー通算162本塁打のゴームズ(35)を獲得したが、昨季はわずか7本塁打と下り坂。とてもじゃないが、貧打解消、長打力不足を補えるとは思えない。

 しかも、則本は入団1年目は15勝8敗、防御率3.34、2年目は14勝10敗、防御率3.02、3年目は10勝11敗、防御率2.91と、年々、防御率が良くなっているのに、勝ち星は減り、負け数が増えている。いかに打線に恵まれていないかが、よく分かる。

 一昨年、球団から異例の複数年契約を提示されたが、固辞。今季もオンボロ打線に足を引っ張られるようなら、いつ「メジャーに行かせろ」と言い出してもおかしくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ