野球賭博の余波がセンバツに 巨人が球児高校から総スカン

初戦を突破した大阪桐蔭ナイン（Ｃ）日刊ゲンダイ

――発覚したのは巨人の選手ばかり。巨人に選手を預けるのは心配になりますか？

「いやいや、しかし（発覚したのは）後輩（の投手）ですから、内海も苦しいでしょうね」

――高校野球の教育も変わってきますか？

「『あれやっとけ』とか、『これやっとけ』とか、子供任せにしちゃいけない。最近の子は全く違うことをやっていることがある。ちゃんと確認しないといけないんです」

　東監督は巨人に選手を預けるのは心配かと聞くとかぶりを振ったものの、心中は決して穏やかではないだろう。

　そもそも今回の件が起きる前から、高校生の巨人信仰というか、かつての「野球をやるなら巨人」という意識は薄れているという。

「巨人に対しては外国人やＦＡなどの補強が活発で、よほどの選手でないと埋もれてしまうというイメージがある。巨人の巨大戦力に埋もれて、二軍でくすぶっているからこそ賭博の誘惑に負け、余計なことに手を出すという気もしています。少なくともボクは生徒が巨人に行くことになったら心配です」（甲子園常連校の監督）

　これが全国あまたの野球部監督の率直な感想なのかもしれない。