賞金女王狙い虎視眈々と計算 テレサ・ルーの逆襲が始まる
テレサは昨季、年間5勝しながら、イ・ボミがそれを上回る7勝を挙げたため、賞金ランク2位に終わった。平均ストロークでも歴代4位の70.2626をマークしたものの、歴代3位の70.1914を記録したイ・ボミに及ばなかった。そこで、「1年間の平均ストローク60台を目指したい」という目標を強く意識している。
「平均ストローク60台はパー72設定の3日間大会では、通算7アンダーがノルマになり、同4日間大会では通算9アンダーとなる。それもテレサは計算ずくでプレーしている。昨年と同じ26試合程度に出場して、平均ストローク70を切れば、必然的に賞金女王の座は転がり込んでくると分かっているハズです」(前出のツアー記者)
昨年のイ・ボミは国内大会に専念して賞金女王のタイトルを手にしたが、今季はリオ五輪の出場権を取るため海外遠征に忙しい。くしくも昨年のANAインスピレーションは、イ・ボミが欠場してテレサは出場と“立場”が逆だった。イ・ボミ不在の間に賞金額で圧倒的な差をつけておく――というのがテレサの作戦なのだろう。