ふるさと納税“金持ち優遇”は本当か? 超富裕層も「バラマキするなら減税を」訴える異常事態
備蓄米の放出後も、店頭在庫の不足と価格高騰が収まらない中、ふるさと納税で申し込みが殺到しているのがコメの返礼品だ。茨城県坂東市では、納税返礼品のコメに1万件以上の申し込みがあったが、在庫不足で発送できない状況に。
コメ確保に躍起になっているのは庶民だけではない。コメ騒動発生後、いち早く返礼品でコメを確保した富裕層が少なくないというのだ。
「ふるさと納税の昨年の利用者は日本全体で16.7%です。節税効果が高いため、税理士から節税指南を受けている経営者や芸能人、投資家など、高所得層ほどフル活用しています。控除上限額を目いっぱい利用している人が多く、コメのほかに食べきれないほど食品が送られてくるので、ホームパーティーを開いたり、人にプレゼントしたり、忘年会の景品にしたりしています」(経済ジャーナリスト)
それでも余らせることが多く、返礼品専用の冷蔵庫まで持っている人がいるという。ふるさと納税の利用者は増加傾向だが、一部の人にとって依然ハードルが高いようだ。消費経済アナリストの渡辺広明氏はこう話す。