松山“第5のメジャー”7位終戦 優勝デイとはアプローチに差

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 田原紘プロが、「大きな大会で実力と精神面の足りない部分がスコアに出た」とこう指摘する。

「デイは相撲でいえば横綱、松山は前頭でしょう。デイとの実力差は縮まっているとはいえ、アプローチの引き出しがまだ足りない。14番のバンカー奥からスピンを利かせたアプローチが打てるようにならないと、メジャーなど大きな大会で格上を倒すのは大変です。その点、デイは戦い方がうまかった。前半で2つ落としても、うまく切り替えて後半でスコアを伸ばした。後続がスコアを伸ばせない状況はわかっていただろうから、松山を抑え込めば勝てると読んでいたでしょう。デイは4日間でアウト3アンダー、インはボギーなしの12アンダーと後半を得意にしていた。ゴルフ場はインの方がタフであり、そこでスコアを伸ばせるのはショットとパットが好調だといえます」

 デイはA・パーマー招待に続いて今季2度目の完全V。世界ランク1位に挑んだ松山は、3日目からエースパターに戻して戦ったが米ツアー3勝目に手が届かなかった。とはいえ、初日から1度も首位の座を譲らずに完全優勝を遂げたデイとの最終日最終組という重圧を受けながらも、善戦したのは間違いない。テレビインタビューで涙をぐっとこらえたが、またひとつ成長したはずだ。

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