“廃止論”再燃か 12年目迎える「セ・パ交流戦」が立つ岐路
「史上初の珍現象はセにとって屈辱であり、大きなショックでした。リーグ戦でDHがないセの攻撃は、確実性重視。交流戦は打力があって、総じてセより投手力のいいパが有利なのです。それにしても、昨年は交流戦開始の05年より試合数が半減しながら、閉幕後すぐにセの全球団が5割を切ったのには参りました。『これでは2リーグ制の意味がなくなる』という怒りの声も出てきましたから」(球界関係者)
■どの球団が口火を切るのか
パはどの球団も地元密着で観客動員力もアップした。昨年は過去最多の約1073万人を動員(前年比5.5%増)し、交流戦に頼らなくても集客に困らないことが改めて証明された。
「今年12年目を迎えた交流戦はイベント価値自体も低下した。昨年、試合数が24から18に減ったのは、セの5球団が巨人戦を1試合増やしたいこともあったでしょうが、客の入る金曜日に試合ができなかったり、日程の間延びを嫌ったからこそでした。今年も昨年と同じような現象が起これば、交流戦廃止論が再燃することは十分に考えられますね」(前出の関係者)