“廃止論”再燃か 12年目迎える「セ・パ交流戦」が立つ岐路
今年で見納めになるかもしれない。
2004年の球界再編問題をきっかけに、パの集客に貢献しようと05年から始まったセ・パ交流戦。当初は、ホーム3試合、ビジター3試合の全12カード、計36試合制で行われていたが、07年からはホーム、ビジターで各1試合減となり、計24試合制になった。
さらに昨年からは18試合に減り、15年にホームで行ったカードを今年はロード、15年にロードで行ったカードを今年はホームという具合に、今年でホーム&ビジターの総当たりが完結する。
しかし、今後も交流戦そのものが継続されるかは疑問だ。
昨年のセは、首位DeNAと2位巨人が、それぞれ貯金10と6で交流戦に突入。3位以下のチームは勝率5割を切っていた。それが、パの6年連続10回目の勝ち越し(61勝44敗3分け)で終わると、セの5割以上は巨人(貯金2)だけになった。その巨人もリーグ戦が再開されるとすぐに貯金はパー。セの6球団すべてが5割を切り、首位ヤクルトから5位広島までが0.5差というダンゴ状態を生んだ。