左脇腹が癒えず 錦織に懸念される「リオ途中棄権」の恐れ

公開日: 更新日:

 全英4回戦ではマイケル・チャン・コーチが両手で×印をつくって棄権指令を出しても、「筋肉が切れるぐらいまでやろうかなと思った。(骨が)折れるわけではない」とプレーを続けたほどだ。

「だからこそ錦織にはたくさんのスポンサーがつくのです」と、ある広告代理店関係者がこう言う。

「錦織には10社以上のスポンサーがついているうえ、今でもスポンサーになりたい企業が後を絶たない。それは彼が世界で活躍する選手であると同時に、スポンサーを大事にするからです。どんなに疲れていても、スポンサーのイベントでは笑顔を絶やさない。日本人が熱狂する五輪で活躍すれば、世話になっているスポンサーへの恩返しになるのですから力も入りますよ。デビスカップもそうですが、日の丸をつけると燃えるタイプですしね」

 運動選手にとって脇腹はやっかいな箇所だ。フィジカルトレーナーの平山昌弘氏は、7月14日付本紙で、「テニスゴルフ野球の打者も投手も、体をねじることによりボールを打ったり投げたりするので、脇を痛めやすい。脇腹をねじらずにテニスはできない。完治しないままプレーすれば故障は癖になり、選手生命にも影響する」と語っていた。

 日の丸と多くのスポンサーの期待を背負ってプレーする錦織。今大会で5試合を戦った反動が、五輪期間中やその後の大会で出たとしても不思議ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド