トップ3独占 リオ五輪ゴルフ“欧州ツアープロ”優勢の理由

公開日: 更新日:

【オリンピックGC】

 リオ五輪男子ゴルフは2日目が終わって上位は欧州勢が占めた。

 初日から首位キープのマーカス・フレーザー(38=豪)は欧州ツアー3勝の実力者だ。2位のトマス・ピエテルス(24)はベルギー出身で、すでに同2勝をマークするツアー期待の若手。そして3位は今季メジャー3戦目の全英オープンを20アンダーの好スコアで制したヘンリック・ステンソン(40=スウェーデン)。2013年には欧州ツアー賞金王、米ツアーフェデックス年間王者の両タイトルを手にしているベテランプロだ。

 それにしても、リオ五輪でなぜ欧州プロが強いのか。

「会場のオリンピックGCは本場スコットランドのリンクスを参考に、強風が吹くことを前提にデザインされたのです。全体的にフラットなのですが、グリーン回りはアンジュレーションがきつく、ピンを狙うショットは風を計算して狙う必要があります。だから普段からリンクスに慣れている欧州メンバーが有利なのです。また欧州ツアーは南ア、ドバイ、タイ、香港、中国、豪州など世界各地での共催大会で拡大しており、メンバーはどんなコース状況にも対応できる能力を持つ。会場にはウエストエリア(荒地)といってソールできる砂地があるのですが、ギャラリーの足跡だらけ。普段からきれいに整備されたゴルフ場で戦っている米ツアープロは、ウエストエリアでのライの悪さにうんざりした表情を見せるのですが、欧州ツアープロはライが悪くても平然とグリーンを狙ってくる。そんなメンタルの違いもあるのでしょう」(現地記者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」