清宮72号も スカウト語る「通算本塁打に価値なし」のワケ
一方で高校時代に11本しか打てなかった柳田悠岐(広島商高、ソフトバンク)は、今季を含めて83本を打ち、昨季はトリプルスリーを達成。2000安打、2度の首位打者に加え、本塁打王と打点王にも輝いた中日の小笠原道大二軍監督(暁星国際)はプロ通算378本塁打を打ちながら、高校では0本だった。
某スカウトは「高校通算本塁打はあくまで参考程度です」と、こう言う。
「現時点でどれだけ体が出来ているかの参考にはなるが、学校のグラウンドや地方大会を行う球場は狭い。それなりにパワーのある選手が金属バットで振り回せば、数は打てますからね。大事なのは守備。いくら長打を打てても、プロで守れる場所がなければドラフトにはかからない。ホームランの数で言えば、むしろ甲子園通算が重要です。練習試合や地方大会で箸にも棒にもかからない投手から量産したところで、『長打は打てる』以上の評価にはならない。甲子園はホームランが出にくい上、一定のレベル以上の投手と対戦するわけですからね」
大事なのは量より質。マスコミが騒いでいるだけなのだ。