清宮も「目前の勝利に集中」 早実センバツ出場“M1”の裏
清宮幸太郎(2年)が主将を務める早実が、来春のセンバツ出場に一歩近づいた。23日の秋季東京大会3回戦で都片倉と対戦。12-2の5回コールド勝ちで8強へ駒を進めた。
「3番・一塁」で出場した清宮は2打数1安打2四死球。「一つ一つ勝つにつれ甲子園に近づいている。目の前の試合に勝つことに集中したい。チームがガッと上がってきているので落ちないように主将として引っ張っていきたい」と準々決勝で対戦する強豪・関東第一戦を見据えた。
関東・東京のセンバツ出場枠は6。関東大会4強校と東京大会優勝校は当確で、残り1枠を関東大会8強校と東京の準優勝校が争う。とはいえ、人気と実力を兼ね備える清宮早実を、是が非でも出場させたい思惑が高野連にあるのは周知の事実。準優勝でほぼ当確とされる。早実OBがこう言う。
「センバツまで事実上あと2勝。早実は都大会の8強まで一度も強豪校と対戦しない組み合わせで、接戦を経験することなく大勝続き。準々決勝の関東第一戦に負けたらジ・エンドだが、勝ったらほぼ甲子園が決まるという重要な一戦。唯一にして最大のヤマ場になる。その次の準決勝は、国士舘と城西の勝者。仮に国士舘なら、今夏の5回戦で完封勝ちしていて見下ろして戦える。正直なところ、関東第一戦が全てといっていいと思います」