カブス優勝に貢献 ゾブリスト飛躍の裏に日本人野手の存在
レイズ時代はユーティリティー選手として内外野で起用されたが定位置獲得はならなかった。転機となったのは09年。当時、レイズの正二塁手だった岩村(現独立リーグ福島選手兼監督)が左膝前十字靱帯断裂の大ケガを負ったため、代わって二塁に定着。攻守とも安定したプレーで穴を埋め、岩村からレギュラーを奪った。
当時のゾブリストは岩村の故障で巡ってきたチャンスをものにしようと目の色を変えた。サインプレーなど緻密な動きが求められる二塁守備を身に付けるため、時にはリハビリ中の岩村にポジショニングのアドバイスを求めるなど貪欲だった。
ゾブリストの成長もあり、レイズは09年オフに岩村をパイレーツに放出している。ゾブリストは球宴に3度出場したが、岩村の故障がなければ、ただの便利屋として終わっていた可能性もある。
昨オフ、マドン監督に請われて4年5600万ドル(約58億円)でFA移籍。ジュリアナ夫人はプロの歌手として活動している。