用具着服のケニア五輪委幹部ら 入賞者への報奨金も横領
選手に提供されるはずの用具を着服してケニア・オリンピック委員会(KOC)の幹部が逮捕された問題で新たな事実が判明した。
ユニホームやシューズを隠し持っていたとして11月21日にケニア警察に逮捕されたKOCのエクムボ副会長が他の幹部数人とともに、政府から支給される入賞者への報奨金を横領していたという。
地元紙などの報道によれば、副会長らが盗んだ用具だけでも被害額は25万6000ドル(約2930万円)に上る。
ケニアは陸上王国として知られ、リオ五輪マラソンではジェミマ・スムゴングが同国の女子史上初の金メダルを獲得し、男子のエリウド・キプチョゲとともにアベック優勝。他にも女子1500メートル、同5000メートルなど金6個を含む計13個のメダルを全て陸上で獲得した。
オリンピック委員会の幹部が用具だけでなく報奨金までくすねるとは、選手も報われない。