サヨナラHRのヤクルト鵜久森 勝負強さは朝練のたまもの

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「拾ってもらったという気持ちがある」

 お立ち台でこう言ったのは2日のDeNA戦、延長十回に代打でサヨナラ満塁ホームランを放った鵜久森淳志(30)だ。

「ファウルじゃダメだと思ったので、バットを指1本か2本くらい短く持って芯に当てることを意識した」と振り返った鵜久森は、昨季も開幕4連敗中のチームをソロ本塁打で止めた勝負強さが売りだ。

 15年オフに日本ハムを戦力外となり、12球団合同トライアウトでヤクルトが獲得した。その経緯について、杉村打撃コーチはこう明かした。

「神宮くらいの狭さであれば、一発も十分狙える選手だと思って(真中)監督に取ってくれと頼んだ。今日のような一打は毎日朝早くに球場へ来て、ティー(打撃)をコツコツと続けてきた努力のたまもの。今年に入って、よりボールの待ち方がうまくなって、ミスショットも減った」

「いつ来てもいいように準備をしていた」と言う鵜久森。ひと振り稼業は、ますます繁盛しそうな気配だ。

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