スカウト低評価でも 早実・清宮をドラ1から外せない理由
この日の試合はインターネットテレビ局の「AbemaTV」が生中継し、試合終了時点での視聴者数はなんと98万人超を記録。延べの数字とはいえ、あらためて清宮に対する注目度の高さを知らしめることになった。
■大谷メジャー流失確実に危機感
「だからですよ」と、この日の試合をネット裏で見た在阪球団のスカウトがこう続ける。
「84本という高校通算本塁打が示すように、清宮が豊かな才能を持っていることは否定しません。ただ、多くのスカウトが数字ほどの評価をしていないのも事実。正直、この日の2本塁打も、相手投手のレベルが低過ぎます。清宮には、140キロ以上のインハイの球にバットが出てこないという欠点と、外に落ちる球にモロさがあるという明確な課題がある。プロの一軍でやるには、時間がかかるという評価をしている球団が実は多い。その点では、なにかと比較されるPL時代の清原、星稜時代の松井には遠く及びません。それでも、清宮がプロ入りを表明すれば、6球団以上が1位指名するはず。時間がかかろうが、完成度を懐疑的にみていようが、圧倒的な注目度と人気は捨てられないからです。今オフのメジャー挑戦の可能性を残す大谷の流出に対して、各球団は相当な危機感を持っていますから」