何が何でも清宮を…巨人が“甲子園のスター”渇望する事情
早実が25日、西東京大会準々決勝で日本学園を5―1で下し、4強に進出した。清宮幸太郎(3年)は四回に左中間二塁打を放つなど2打数1安打2四球。高校通算最多107本塁打は、準決勝以降に持ち越しとなった。
プロ野球は興行だ。どこの球団だってスター選手は欲しいだろうが、中でも「今年は何が何でも」と清宮を切望しているのが巨人だという。もしプロ入りを表明すれば、たとえ何球団が競合しようが、巨人は手を挙げる可能性が高いと、さる放送関係者がこう言う。
「時期は忘れましたけど、球団の幹部たちがスターの条件を話し合ったというのです。そこで出た結論は『甲子園で活躍した人気選手』だった。あの松井秀喜以来、巨人は甲子園のスターを獲得していない。近年のドラフトでは、田中将大、斎藤佑樹、中田翔、菊池雄星、藤浪晋太郎、大谷翔平、松井裕樹ら、甲子園を沸かせた選手たちの指名をことごとく回避してきた。2年前のオコエにしても、最後まで1位候補に残ったものの指名には至りませんでしたからね」
喉から手が出るほどスターが欲しい。先月、老川オーナーが試合前のミーティングで、低迷する視聴率やチケット売り上げがどうのと訓示して、ナインや首脳陣をしらけさせたと報じられた。Bクラスに甘んじる実力だけでなく、そんな小言を言いたくなるほど、人気面の低迷に対する危機感が、球団のトップにあるということだ。