西武には“悪しき前例”が 雄星の来オフ入札ご破算の可能性
炭谷は全盛期を過ぎたとはいえ、貴重なベテラン捕手。盗塁阻止率もリーグ2位の・327で、リードにも定評がある。今季は104試合に出場も、来季以降は高卒4年目の森を高く評価している辻監督によって、2番手以降に追いやられることは間違いない。となれば、FA移籍は避けられないだろう。
野上は今季11勝10敗、防御率3.63。安定感には欠けるが、年俸5000万円という価格は先発が手薄な球団にとっては魅力だ。
これに来オフ、菊池までいなくなれば、もはやチームは戦うどころではない。
「西武は松坂(現ソフトバンク)、中島(現オリックス)の時も、ポスティングの時期を巡って球団と本人が対立した過去がある。選手が『認めると言った』と主張すれば、球団は『いや、言ってない』と反論。しょせん、口約束なので混迷を極めた」(球団OB)
来季、牧田らFA組の穴を埋めることができなければ、菊池のポスティングもどうなるかわかったもんじゃない。
菊池が海外FA権を取得するのは、順調なら20年シーズン中と3年も先。若手の台頭を祈るしかない。