2週連続で最終日が…トーナメントの中止は誰が決めるのか
前日に中止が決定できたら、準備の関係で好都合だ。例えば、ギャラリー送迎バスの手配、ギャラリープラザの準備、そこで販売される飲食料の手配である。来場者数を見込んで用意する食材が無駄になることもない。
しかし、残念ながら自然が相手だけに、主催者は当日朝の天気を見て判断するしかないわけだ。
■シード当落線上のプロは死活問題
トーナメント規定では雨や荒天を理由にトーナメントを中止にすることはできない、となっている。それは屋外で行われるゴルフは雨が降ってもプレーできるからだ。
だから中止理由は、雨や荒天によるコースコンディションが不良により、競技ができない状況になった時なのだ。
グリーン上で、いくら水を取り除いてもすぐに水が浮いてパッティングができないとか、フェアウエーやバンカーに水がたまり、救済を受ける場所がない状態などになって初めて中止が決まる。
ただ、選手サイドからも試合短縮は賞金ランクに加算される金額が減額されることになり、シード権の当落線上のプロからは中止ではなく開催を望む声も多いようだ。