阪神ドラ2高橋遥人 子供5人を育て上げた“脱サラ”父の教え

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 体重78キロの高橋は太りづらい体質で、常葉橘高時代は65キロほどで線が細かった。当時の黒沢学監督(現常葉菊川高野球部長)は言う。

「『食うトレ』といって、部員全員が夕食で白飯1キロ食べることを目標にしていましたが、彼は700グラムくらいしか食べられなかった。ご飯を口にため込む姿はリスのようでした」

■中古車屋を営む父「野球選手は個人商店」

 父・智太郎さんは自動車工業高(現静岡北高)時代、野球部に所属。1年のとき、3年先輩で法大に進学していた袴田英利(元ロッテ)が江川卓(元巨人)を連れて来たことがあった。投球練習の物凄いストレートに仰天。「先輩から江川さんのサインもらってこい、と言われてまとめてサインを書いてもらいました。同じ年に銚子商(千葉)との練習試合で当時3年生だった篠塚和典さん(元巨人)とも対戦。小さい体なのにリストが強く、本塁打を2本打った。そのときもサインをもらう係でした」と懐かしそうに振り返る。2年後輩にはのちに広島ドラフト外で入団する長嶋清幸(現中日コーチ)がいた。高校時代は一緒によく遊んだそうだ。

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