GM以上の権力者 大谷の“二刀流”成功はソーシア監督次第

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 例えば松井秀喜だ。09年にヤンキースでワールドシリーズMVPを獲得しながらFAに。このとき真っ先に声を掛けたのがエンゼルスだった。松井は交渉の場に現れたソーシア監督から「全試合に出てもらいたい」と声を掛けられ誠意を感じたという。10年は打率・274、21本塁打、84打点の成績を残したが、しかし、終盤は代打起用も。代打に出されながら代打を送られる屈辱も味わった。同監督は「ひざの状態は良好で、あと2、3年はプレーできる。こっちが想像した成績に近づいている」と話していたものの、結局、1年でクビに。本人は残留を希望したが、ソーシア監督の意向が大きかったといわれる。

 大谷にしてもチャンスがあるからといって、それをものにできるとは限らない。交渉で甘い言葉を並べるのは洋の東西を問わない。

 二刀流にチャレンジさせてもらえるのは確実でも、実際に両立できるかどうかはソーシア監督のメガネ次第。大谷は「ここから先の方が大事」というセリフを忘れない方がいい。

【連載】大谷浮沈のカギ握るエンゼルスこの5人

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