腐った平昌五輪 政治ショー化で問われる“祭典”の存在意義

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 本来は参加選手が主役の五輪が、韓国、北朝鮮の指導者による「政治ショー」と化すことは明らかだ。

■IOCバッハ会長はノーベル平和賞狙い

 スポーツファンの松野弘氏(東農大客員教授)は「平昌での開催が決まった時からそうなることはわかっていました」とこう続ける。

「韓国と北朝鮮は1953年から休戦状態にある。つまり、今回の五輪は紛争地域で開催されるわけです。これが大きな間違いです。北朝鮮は88年のソウル五輪を妨害するため、前年に韓国の航行機を爆破したテロ国家です。韓国は今回も五輪開催中や直前のテロ行為を恐れて北朝鮮に参加を呼び掛けたという一面もあるでしょう。しかし、紛争地域で五輪を開催するなんて考えられないことです。事前交渉がおかしな方向へ行けば大きな危険を伴うし、自分の評価をあげたい指導者の政治介入は目に見えている。IOC(国際オリンピック委員会)の判断には首をかしげざるをえません」

 実は、この平昌五輪の実現と北朝鮮の参加を誰より願っていたのは、IOCのトーマス・バッハ会長(64)だともいわれている。

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