カーリング女子に難題 江陵“不安定氷”対策がメダルへの鍵

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 カーリング女子日本代表(ロコ・ソラーレ北見)が幸先のいいスタートを切った。15日の1次リーグ2日目はデンマークを8―5、韓国を7―5で破って3連勝。優勝候補のカナダ、英国が敗れる波乱が起きる中、順調に白星を積み重ねている。

 日本女子の過去5大会は1998年長野、2014年ソチでの5位が最高。16年世界選手権で銀メダルを獲得し、今大会は日本勢初の表彰台を目指すチームに新たな難題が浮上した。

 現地時間午前に行われたデンマーク戦後、リードを務める吉田夕梨花(24)が「昨日(の米国戦)とは違う氷の状態だった。一瞬一瞬、違う感じがした」とリンクへの違和感を口にしたのだ。

 滑っていくストーンの速度や方向を調整するため氷上を掃くカーリングのリンクは、氷が傷んでプレーに影響が出ないよう、厳重な温度管理で氷面状態が保たれている。昨季から氷を保護するため、毛の付いたスティックの使用は規定で禁止されただけに、会場整備の担当者が故意に状態を変えない限り、氷が軟らかくなったり硬くなったりすることは本来ないにもかかわらずだ。

 この日は、昨年の世界選手権覇者で世界ランク1位のカナダが地元韓国に不覚を取った。

 昨年から会場の「江陵カーリングセンター」で練習を重ねてきた韓国に終盤、試合を決めるショットが出たのは、“不安定な氷”への対応が完璧だったからではないか。

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