平昌五輪現地リポート ジャンプ会場で感じた寒さと不人気

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 10日に行われた男子個人ノーマルヒルの日本勢はメダルなしに終わった。その日、現場で競技を観戦していたのが、普段は韓国野球を専門に取材している室井昌也氏だ。ジャンプ会場舞台裏を語ってくれた。

 ◇  ◇  ◇

 葛西(紀明)選手のジャンプを五輪の舞台で見られるチャンスはそうそうない。ネットで席位置を確認し、ジャンプ台に向かって左側のスタンド席(座席)を20万韓国ウオン(約2万円・立ち見席は約1万円)で買い、現地に行きました。入り口でチケットを見せると、なぜか足止めをくった。「もしや、偽造チケットか?」と心配しましたが、「この席は見づらいので、右側のスタンド席と交換する」というので、おかしいなとは思いつつも従いました。韓国ではジャンプのトップ選手がいません。競技開始が22時前という時間も影響したのでしょう。前売りは完売も空席があり、観客は想像していたよりも少なかった。

 そのため、テレビ中継のために、右側のスタンドに観客を集めたかったのかもしれません。

 場内では選手が飛ぶ前にプロフィルなどを紹介します。「葛西選手は8回目の五輪です」という韓国語のアナウンスを聞いて、出場回数と年数を指を折って数えていた人もいました。さらに、欧州選手の「葛西選手を尊敬している」というコメントなどで、韓国の観客たちはすぐに葛西選手のファンになったようです。

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