親方衆は6連続休場に理解も 稀勢の里に年内引退の可能性
貴乃花親方(元横綱)の例もある。現役時代の貴乃花といえば、絶大な人気を誇った「平成の大横綱」。しかし、右ヒザ半月板の大ケガで、01~02年に歴代最多の7場所連続休場を余儀なくされた。当初は寛容だったファンも、休場が続くにつれ日増しに「まだ出られないのか」という声が多くなり、協会には「引退させろ!」という苦情も寄せられたという。優勝22回の貴乃花ですらそうなのだから、いわんやたった2回の稀勢の里をや、だ。
ある親方が言う。
「さすがに協会が最後通牒を突きつけることはないだろうが、稀勢の里の不甲斐なさを見せ続けられたファンが、どこまで我慢してくれるか。5月場所も休場となれば同情は減るだろうし、7月もとなればブーイングの嵐でしょう。そもそも、休場が続けば実戦離れも懸念される。角界では、『稀勢の里が勝てないのは、ケガよりも勝負勘が鈍っているから』という声も上がっています」
稀勢の里は1月場所を途中休場した際、「次は覚悟を決める」と話している。もはや途中休場は出来ない横綱。年内に土俵を去る可能性も指摘されている。