鶴竜優勝、貴親方は自爆…モンゴル勢が謳歌する我が世の春

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「見るべきものがひとつもない。騒がれるのは土俵の外ばかりで、内容が何もない場所でした」

 相撲評論家の中澤潔氏が嘆く。

 初日から貴乃花親方(45)の無断欠勤という、“場外乱闘”で幕を開けた大相撲3月場所。肝心の土俵はほとんど注目されず、25日、横綱鶴竜(32)の4度目の優勝で幕を閉じた。

 今場所は12勝の高安をのぞき、日本人力士はほとんど話題に上らなかった。注目を集めたのは12勝を挙げた魁聖、10勝で来場所に大関とりがかかる栃ノ心、復活した逸ノ城ら、外国人力士ばかり。揚げ句、一人横綱の独走を許してしまった。

 冒頭の中澤潔氏は「日本人力士がだらしなさすぎる」と、こう続ける。

「そもそも肝心の土俵に魅力がないから、相撲部屋に入門してくるのは単に体格のいい子だけ。運動のできる子は、他のスポーツに行ってしまいますよ。しかも、貴乃花部屋の力士が年上の付け人を殴ったように、暴力まで横行しているとあれば、なおさらです。そこにきて、親方衆の指導もなっていない。力士も『勝てば何でもいい』と目先の勝敗ばかり気にして、明日につながる相撲がない。『みんなで切磋琢磨して、先場所優勝した栃ノ心に勝つ!』といった機運が出てくるようなら面白いんですけどねえ……」

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