大谷はド軍ファンも獲得か 背景にロス近郊のTV中継事情も

公開日: 更新日:

 米国の家庭ではケーブルテレビやプロバイダーに加入して番組を視聴するのが一般的なため、現在、ドジャース戦の中継を視聴できるのは料金が高額な1社に限られている。

「対照的にエンゼルスはドジャースほど放映権料を高く設定していないため、大半のケーブルテレビ、プロバイダーで中継の視聴が可能です。大谷の大活躍によって、ロサンゼルスとその近郊の住民でドジャースタジアムに足を運べない人の多くがエンゼルス戦の中継に流れる可能性は十分にあります。近年、ロサンゼルス市は中南米系の住民が大多数を占めていますが、その大半の世帯がドジャース戦を視聴できない。大谷は日系人だけでなく、ラテン系住民からも支持を集めるかもしれません」(ヘルナンデス氏)

■デーゲーム最多

 ロスのファンが大谷を支持するのはテレビを通じてに限らない。

 8日(同9日)現在、エンゼルスタジアムの1試合平均の観客動員数は30球団中5位の3万8703人。昨年の3万7278人(30球団中7位)を上回っている。

 大谷が七回1死までひとりの走者も許さずに勝利をもたらした8日のアスレチックス戦の観客は4万4742人。これは98年の球場改修後のデーゲームでは最多。球場の駐車場には試合開始の3時間以上前から行列ができ、選手のひとりは「お祭りでもやってるようだった」と目を白黒させたという。ファンの多くは投手として初先発初勝利、打者として3戦連続本塁打のルーキーが目当てだったことは想像に難くない。ドジャースのスターたちを尻目に、大谷がロスのスーパースターに躍り出る日はそう遠くないかもしれない。

▼大谷の話
「(週間MVPに)選ばれて光栄です。支えてくれた球団スタッフとチームメートに御礼申し上げます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」