4タコも貢献度大 ヤクルト青木「いるだけでいい」の価値
昨年の96敗がウソのようだ。ヤクルトが8日の試合にも勝って巨人に3連勝。6勝3敗で広島と並び首位に立った。
まだ開幕9試合とはいえ、56得点はリーグトップ、9盗塁は同2位。巨人戦のこの2試合は追いつかれての再逆転勝ちという執念を見せている。
その立役者のひとりが今季から古巣に復帰した青木宣親(36)だ。この日は4打数無安打。それでも、ベンチでは積極的に声を出し、凡退した後はベンチ裏でバットを振り続けていた。杉村巡回コーチが言う。
「いつも自分から声を出しているし、円陣も組んで士気を高めてくれている。自分が打てなくて悔しくても、ぐっと抑えているのが分かる。今日は納得いかない部分があったのか、裏でバットを振っていたね。昔から練習熱心だったけど、今も本当によく練習する。反省と準備ができる選手だから、若い選手のお手本になってありがたい」
開幕後も移動日休みにひとり、室内練習場でバットを振り込む青木は「まだ野球がうまくなれると思ってる」と貪欲な上、後輩への助言も惜しまない。2年連続トリプルスリーの山田哲も教えを請うた。