戦友やコーチが絶賛 SB内川の2000安打は技術と献身の賜物
外角高めの変化球をとらえると、満面の笑みを浮かべて一塁へ走り出した。
9日、内川聖一(35)が2000安打を達成。残り25本として開幕を迎えながら、31試合121打数を要した。王手をかけてからは14打席無安打。極度の打撃不振で産みの苦しみを味わっただけに、「やっと、やっと打てた。個人的な記録のことでチームに迷惑をかけていることが一番きつかったので、早くこの日を迎えたいという思いでした」と試合後は安堵の表情だった。
1800試合目での大台達成は史上9番目の早さ。プロ野球の長い歴史で2人しかいない両リーグ首位打者の勲章も持つ希代の右打者を、ナインはどう見ているのか。
内川の1歳上、高谷裕亮(36)が言う。
■「自己犠牲の精神と技術力」
「例えば何かあって選手が集まったときなどは、うまくみんなをまとめてくれる。キャプテンとして、チーム全体を背負っている覚悟があるのがよくわかる」
内川を師と仰ぐ上林誠知(22)が瞠目するのがバットコントロールだ。