新人王候補 大谷に追い風となるルーキー不作とチーム事情
後半戦の働き次第では新人王の可能性もある。
右肘靱帯の部分損傷で約1カ月離脱したエンゼルス・大谷翔平(24)が依然として有力候補とみられているのだ。
「FOXスポーツ」(電子版)は16日(日本時間17日)、タイトル争いの行方を占う特集記事を掲載。ア・リーグの新人王候補としてヤンキースのグレイバー・トーレス内野手(21)に加えて大谷を最右翼として挙げている。
トーレスは今年の4月22日にメジャー初昇格。ここまで63試合に出場し、218打数64安打の打率2割9分4厘、15本塁打、42打点。オールスター(ワシントン)にも選出された(臀部の故障で辞退)。
記事では大谷が1カ月も戦列を離れたことから「現時点ではトーレスが有利ではないか」とみている。
大谷は日本時間20日にも右肘の再検査を受け、後半戦の登板の可否を判断する予定。今はトーレスに後れを取っているものの、新人王レースでの巻き返しは十分に可能だ。
「新人王の目安としてチームへの貢献度を示す指標であるWARが重視されますが、今季のアは特に低レベルです。WARは4.0以上で主力級に位置付けられますが、トーレスでさえ2.1と高くはない。過去の新人王と比べても今季のレベルの低さは一目瞭然で、例えば野手では17年のヤンキース・ジャッジが8.1、16年のドジャース・シーガーが6.1でした。今季の新人王争いはどんぐりの背比べとみていいと思う」(スポーツライター・友成那智氏)