態度が豹変…親方衆をア然とさせた貴乃花の“2つの事件”
ところが、理事候補選が終わったとたん、態度は豹変するという。この古参親方がこう続ける。
「貴乃花にペコペコされた親方が、ヤツに票を入れたかどうかはわからない。ただ、選挙前、貴乃花から土下座せんばかりの接し方をされた親方たちはみな怒ってたな。選挙が終わったとたん、態度が違う、元通りっていうか、選挙前はあれだけペコペコしてたのに、電話にすら出ないってのはどういう訳だってね。日頃、貴乃花と反目してた連中ほど、顔を真っ赤にして怒り心頭だった」
選挙の前後で態度がガラリと変わるなんて、まるで政治家のよう。貴乃花親方はしかし、政治家ほど弁が立つわけではない。というより、考えや信条を自分の口できちんと説明することができない。今回の引退騒動にしても、日馬富士暴行事件以降の対応にしても、紙に書かれたものを読み上げるだけ。敵対する親方に対して揉み手はできても、彼らを納得させ、その支持を得ることは最後までできなかった。
ある親方は「ブログや書面でキレイ事を並べ立て、たいそうなことを主張しても、理事という要職を4期8年も務めながらほとんど何もしていない。あれじゃ、人はついていかない。2月の理事候補選で自分も含めて2票しか集められなかった事実がすべてさ」と吐き捨てた。