5億円の攻防へ 阪神「台湾の三冠王」王柏融獲得は苦戦必至
阪神はどう動くか。
17日、16年から2年連続で打率4割をマークし、17年には三冠王を獲得するなど、台湾球界屈指の強打者であるラミゴの王柏融外野手(25)が、ポスティングによる海外移籍を目指すことが決まった。日本を最優先に、メジャーを含めて移籍先を探すという。ポスティングといっても、日台間には制度自体が存在しない。ラミゴは、日米間のポスティングシステムを参考にプロセスを踏みたいという。パ球団の渉外担当が言う。
「台湾選手を獲得する際は、所属球団と水面下で直接交渉し、移籍金を払うケースが多い。今回は公に『競売』にかけ、代理人も介在する。やり手で知られ、ダルビッシュやマエケンが契約するワッサーマン・メディア・グループが取りしきるという。王の今季年俸は2300万円だが、入札金を含めた獲得資金は5億円以上の攻防になる」
王を巡っては、数年前から日米の複数球団が調査を行ってきた。阪神はこれまでに何度も現地で視察を行ってきたが、巨人、西武、ロッテ、日本ハムなども獲得に関心を持っている。メジャーについても、米在住記者によれば、メジャー球団も「外野の4~5番手として、数球団の入札が予想される」というから、争奪戦は必至だ。