初の一人横綱が2連敗 稀勢の里に白鵬・鶴竜が高笑いのワケ

公開日: 更新日:

 しかし、それでは白鵬鶴竜のいい笑いものだ。白鵬は朝青龍が引退した直後の2010年3月場所から、日馬富士が昇進を決めた12年9月場所までの15場所で、正真正銘の一人横綱だった。鶴竜も3場所で一人横綱を経験し、うち2場所で優勝している。日馬富士暴行事件で明らかになったモンゴル閥の是非はあるにせよ、精神的な強さは稀勢の里の比ではない。

 もし、稀勢の里が今場所、目覚ましい成績を残そうものなら、休み休み横綱の地位にとどまっているモンゴル勢への風当たりはさらに強くなったはず。だが、それもなくなった。和製横綱がこの体たらくでは、土俵上のモンゴル帝国はまだまだ健在だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド