ロッテに対抗し青天井 巨人がFA丸に5年35億~40億円の狂気
巨人は丸のほか、西武のFA捕手、炭谷の獲得も狙っており、用意している条件は3年総額6億円。オリックスを自由契約となった右の代打要員・中島にも年俸1億5000万円を提示する見込みだ。球団の大型補強の裏でワリを食うのは、いつも生え抜きだ。
07年オフにはこんなことがあった。巨人がラミレス、グライシンガー、クルーンといった他球団の主力を同時に獲得する大補強を敢行。すると、その年に14勝を挙げ、奪三振のタイトルを獲得した内海の発言が物議を醸した。
「補強し過ぎという気持ちにはなる。そんなに取ってどうするんだ。使い切れないだろうと。球団は『生え抜きを育てないと』とか『生え抜きに頑張って欲しい』とか言うわりに行動が伴っていない。『生え抜きを信じろよ』と言いたい」
その後、当時の清武球団代表に大目玉を食らった。11年前の話だ。今も昔も巨人は何も変わっていない。今回も当時の内海と同じ思いを抱く生え抜き選手がいるだろう。
丸はこの日、マツダスタジアムで広島の鈴木球団本部長と1時間ほど話し合い、「残留も視野に入れての行使。まずは自分のチームと話し合ってから」と話したが、巨人は丸と一緒に「火種」も買う可能性がある。