パドレス放出に思惑が…巨人獲得ビヤヌエバ“カネとキズ”

公開日: 更新日:

 巨人が21日、パドレスのクリスチャン・ビヤヌエバ外野手(27=右投げ右打ち)と1年契約で合意。米メディアによると、出来高を含めて総額300万ドル(約3.4億円)程度を手にする可能性があるという。

 この助っ人は今季、打率.236、20本塁打をマーク。今季年俸はメジャー最低保証の約55万ドルでFA権はもちろん、メジャーに3シーズン在籍すると得られる年俸調停権もない。パドレスとすれば、来季も安い年俸で雇えるだけでなく、多くのメディアで来季の正三塁手候補に挙げられていただけに、今回の巨人移籍は米球界でもサプライズだったようだ。

 それにしてもパドレスはなぜ、こんな選手を放出したのか。去る20日、このビヤヌエバら4人をメジャー40人枠から外した。他球団にいわゆる「ガレージセール」をした結果、巨人と阪神が争奪戦を展開。巨人が阪神を上回る条件を提示し、獲得に成功したという。在米メディア関係者がこう話す。

「パドレスは今季、66勝96敗で30球団中、下から2番目の成績。長期低迷が続いている。チーム改革を進め、オフは積極的なトレードも行う予定。その前に多少なりとも財布を分厚くしておきたい。一般的に移籍金は100万ドル(約1.1億円)程度といわれるが、読売はこれに上乗せしたのではないか。14年オフ、マイコラス(現カージナルス)を獲得した際も、在籍していたレンジャーズに他球団を上回る移籍金を払ったと聞いている」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」