監督・選手が絶賛 楽天の“浅村効果”を本人に直撃すると
「背中でしっかりとプレーを見せてくれる選手。プレーやバッティングを見ることで、必ず周りの選手にいい影響もできる。今後、5年、10年と常勝軍団でいるため、楽天でプレーしていただければ、その間に育成もできる」
楽天の石井一久GM(45)は、4年総額20億円超ともいわれる大型契約で浅村栄斗(28)をFAで獲得した際に、こんな狙いを口にした。野手で核となる選手が不在だったなかで、石井GMの狙い通り、「浅村効果」は早くもチーム内に波及している。
キャンプでは浅村の一挙手一投足が選手、首脳陣、裏方から注目を集めた。フリー打撃では持ち前の逆方向への鋭い当たりを連発。「モノが違います」と、浅村相手にボールを投げた打撃投手がこう言った。
「バットにボールが当たった時の『ガキン』という衝撃音が助っ人選手みたいに大きく球場内に響く。打撃練習から右翼上段へ打っていたが、まるで左打者が引っ張るような打球です。さらに、ミートの確率も高く、外を要求されて内に逆球を投げてしまっても、対応する。近年の楽天ではここまでの長距離砲はいなかった。タイプは違いますが、(2005~11年に在籍した)山崎武司さん以来じゃないですか。みんなが衝撃を受けています」