渡辺GM語る 浅村・雄星移籍で「チームまとまる」の根拠
「主力が抜けた後って、意外とチームがまとまるものなんだよ」
18日に南郷キャンプを打ち上げた西武。20日から高知で2次キャンプを行うが、日刊ゲンダイにこう言ったのは渡辺久信GM(53)。オフに投打の柱とも言える左腕エースの菊池雄星(27)と二塁手の浅村栄斗(28)が他球団に移籍したことに関してだ。
浅村は昨季143試合にフル出場し、打率.310、32本塁打、リーグ最多の127打点。菊池は14勝4敗と貯金を10もつくった。辻発彦監督(60)は2人の抜けた穴について「現有戦力で何とかするしかない」と話すものの、渡辺GMはむしろプラスにとらえている。
■「目の前が真っ暗に」
「オレの監督初年度の2008年は、和田とカブレラが移籍した直後。4番と5番がいなくなったんだから『ホントにどうすりゃいいんだよ……』って目の前が真っ暗になった。でも、そこに栗山巧(35)、中村剛也(35)といった当時の若手が出てきた(栗山はこの年の最多安打、中村は本塁打王。いずれも初タイトル)。あんなのは誰も予想できなかった。ウチ以外でもダルビッシュ(現カブス)が抜けた日ハム、マエケン(現ドジャース)がいなくなった広島は直後に優勝している。残った選手にすれば『あの人が抜けて弱くなった』と言われるのが一番イヤ。だからチームが一丸になりやすい」