平成にメジャーの常識を覆したイチローと大谷翔平の“価値”

公開日: 更新日:

 イチローはそれまで分厚い脂ぎったステーキばかりで辟易していたメジャーファンの前に突如現れた、わさびを利かせた白身の刺し身のような存在だったというのだ。

■「世界一にならないといけない選手」

 そのイチローから「世界一にならないといけない選手。サイ・ヤング賞の翌年に50本塁打したら化けもん。それが想像できなくない」とエールを送られたのが、エンゼルス・大谷翔平(24)だ。

 昨季、投打の二刀流でデビュー。10試合に登板し4勝2敗、防御率3・31。DHでは104試合で打率2割8分5厘、22本塁打、61打点。1919年のベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来の二刀流選手として評価され、新人王を受賞した。

「ルースを最後に途絶えていた『2ウエープレーヤー』が、メジャーの歴史に残る衝撃を与えたのは間違いありません。米国のファンの間で、二刀流は100年近くも映画やアニメの世界のものとして捉えられてきた。ただ投げて打つだけではなく、大谷の場合は160キロ超の剛速球に、長打力も持ち合わせている。投打とも一線級です。メジャーに新たな可能性をもたらしました」(スポーツライター・友成那智氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  3. 8

    ドジャース大谷翔平 驚異の「死球ゼロ」に3つの理由…12本塁打以上でただひとり

  4. 9

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ