巨人は目下10勝9敗 なぜ東京ドームが他球団のオアシスに?
「まずはホームゲームをしっかり勝つ」
今年1月。巨人のスタッフ会議後に吉村打撃総合コーチはこう宣言していた。
昨季リーグ3連覇を果たした広島のホームゲームは45勝25敗2分けと圧倒的だった。「去年カープはホームゲームで20も貯金をつくった」と指摘する一方、巨人は33勝38敗1分けと負け越したことを問題視していた。
それなのに……。巨人は今季も東京ドームで白星を稼げていない。試合前まで5連敗。前日のDeNA戦は3発を浴びて敗れた。この日は一時6点をリードしたが、DeNAの猛追を食らった。辛くも勝利を収めたものの、10勝9敗とほぼ五分にとどまっている。
ロードでは13勝8敗1分けと、巨人は敵地の方が勝率がいい。今季の広島は本拠地マツダスタジアムで15勝8敗1分け。ロードは10勝10敗の五分で巨人とは正反対である。ホームでの貯金で首位に立っている。
■新しい「人工芝が守りにくい」の声も
巨人のチーム本塁打は54発でリーグトップタイ。一発攻勢が巨人打線のウリではある。それでも、先週15日の阪神戦でエースの菅野が1試合4被弾したように、「本塁打が出やすい」とされる東京ドームが他球団の“味方”をするケースも目立つ。