著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

悪夢のW杯から5年…サンパウロの宿周辺はまさかの危険地帯

公開日: 更新日:

■モルンビーの記者席にがっかり…

 この後、スタジアムで取材パスを取得。メディアセンターに向かうと「オープンは14時だから25分待て」と言われた。仕方ないので気温30度の暑さの中、ひたすら外でやり過ごして14時を迎えたが、一向にゲートは開かない。これがブラジリアンタイムなのだろうか。結局、20分遅れで開門。早速、申請した開幕戦チケットを受け取ろうとすると「あなたの名前はない」という信じがたい回答に面食らった。期限内にオンライン上で登録したはずなのに、サーバーの不手際で確認メールが届かず、証拠を示せない。ウェイティングリスト記入を求められ、「本当にもらえるのかな」と半信半疑の中、名前を書き、一目散で日本代表の練習会場へ移動。何とかトレーニング開始には間に合う。

 そこには97年に磐田を指揮した前ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督の姿があった。森保一監督には「今回、藤田俊哉(強化担当)はいないのか。中山雅史(沼津)も来ていないのか」と名将は語りかけたという。同世代の仲間の名前を耳にして、指揮官も懐かしさを覚えたことだろう。2人の脇をレアル・マドリード移籍が正式決定した久保建英(FC東京)が通過。しかし特に言葉を交わすことはなかった。2001年生まれの若き天才にはスコラーリ監督の栄光の時代は記憶にないのだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド