貴景勝の7月場所休場で…師弟関係の希薄さまた浮き彫りに
小田原評定にようやく結論が出た。
カド番大関の貴景勝(22)が、7日初日の名古屋場所を休場することが決定した。途中出場の意思はなく、これで大関から陥落。新大関となった場所からわずか2場所で陥落するのは、2000年の武双山以来、19年ぶり2人目だ。関脇となる9月場所で10勝すれば、元の地位に復帰できる。
貴景勝は、「師匠の判断は絶対。力士生命にかかわってくること。万全に治す方が正しいとも言われた」と話したものの、休場が決まるまでは師弟で意見の対立が表面化、ドタバタ劇が繰り広げられていた。
もともと貴景勝は出場する気満々。一方、師匠の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)は「稽古不足。無理する必要はない」と主張。先場所、右ヒザの靱帯を損傷するケガを負っただけに、実際、稽古不足は誰の目にも明らかだった。
4日の朝稽古後には、名古屋場所の宿舎で4時間にも及ぶ話し合いを行ったが、「出たい」「休め」の応酬で平行線に。貴景勝がイベントに出演するため、話し合いは一時中断。このとき、千賀ノ浦親方は、メディアにこう説明した。