稽古量と体格はピカイチも 東龍強の抜けきれない“投げ癖”
玉ノ井部屋・前頭15枚目
なぜ、最大の武器を生かさないのか。
2003年、15歳のときに朝青龍も通った明徳義塾高に留学。卒業後は相撲部屋の門を叩くと思われていたが、なぜか九州情報大学に進学した。
「要は『空いている部屋がなかった』のです。当時、すでに外国人枠は1部屋1人の制限があった上、中には外国人力士お断りの部屋もありますからね。そのため、大学の相撲部で鍛える道を選んだ。実際、九州情報大は3年で中退しています」(タニマチ筋)
13年に十両に昇進すると、わずか2場所で通過。同年5月に新入幕を果たした。それが、わずか1場所で十両に逆戻り。その後も2度、幕内に復帰しながら、いずれもたった1場所で陥落している。今回は14年7月場所以来となる幕内だ。
「逸ノ城戦で右ヒザを負傷した影響もあるが、とにかく投げが多いんですよ。東龍は191センチ。あれだけの上背があれば、組んで引きつければ相手は何もできないはず。それなのに我慢できずに投げを打つのだから、成績が安定しない。入門したときから投げる癖が抜けない」(相撲記者)