御嶽海の大関昇進に黄信号…流血のケガで武器が使えない

公開日: 更新日:

 3日目の明生戦で右目上がぱっくり割けながら、流血をものともせずに勝利した御嶽海(26)。13日は6針縫った傷口に絆創膏を張って出場したものの、精彩を欠いた。

 相手は2日目に横綱白鵬を破った大栄翔。この日はもろ手突きから回転の速い突っ張りで攻めたが、まわしを許し、抵抗むなしく寄り切られた。

「うまく(ふところに)入られた」

 と敗因を語った御嶽海の武器は、低い位置から頭でぶつかる立ち合い。ガツンとぶつかってからの押し相撲は、貴景勝も苦手にしているほどだ。

 この日はケガの影響もあって頭からの突進を避けたのだろう。すでに2敗である。

 大関の地位を狙う御嶽海はここ2場所で21勝9敗。大関の昇進基準は「三役で3場所33勝以上」なので、単純計算だと今場所12勝以上が必要になる。

 しかし、先場所は12勝3敗で優勝も、7月場所は9勝止まりだった。角界の通例では、大関昇進の起点は2ケタ勝利が最低限。スタートの印象が良くないので、基準ギリギリの星数では今場所後の昇進は困難だ。

 すでに2敗の上に、ケガで武器を封じられた御嶽海。今場所10勝未満なら、大関取りは来場所につながらず、振り出しに戻される可能性もある。

 何とか2ケタ勝利は欲しいところだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ