炎鵬、照強、宇良…いまや大相撲は小兵なしでは語れない

公開日: 更新日:

 照強は169センチ、120キロ。12日目終了時点で8勝4敗と、勝ち越しを決めている。相撲は「猫だましでも何でも仕掛ける正攻法」。矛盾しているようだが、相手に「何をやってくるのか」と警戒させ、その隙に一気呵成(かせい)に攻めるのを目的としている。奇策はあくまで撒き餌。四つ相撲も押し相撲も取れるオールラウンダーだ。

「1995年1月17日の阪神淡路大震災当日、淡路島で生まれた。被災地への思いは強いが、子供の頃から悪童でね。相撲道場には通うけど、学校にはろくすっぽ行かない。もし、力士になれなかったらと考えると……、正直、ぞっとしますよ」(地元関係者)

 現在、幕内を賑わせている小兵は彼ら2人。しかし、忘れてはいけないのが元祖アクロバティック力士と呼ばれた宇良(27)だ。

 現在は序二段。入門3年目で幕内に出世するも、度重なるヒザのケガで番付がダウンした。

「入門当時は100キロそこそこだったが、現在は135キロ。プロ入り当初から『今の体重では通用しない』と、増量に励んでいた。その増量がケガにつながったのかもしれない。宇良も炎鵬と同じように、無理な体勢で粘る。数年かけて数十キロアップしたのならともかく、十両に昇進した入門2年目には130キロ弱はあった。急激な増量で足に負担がかかり、そこに相手力士の力も加わって……ということかもしれない」(ある親方)

 それでも幕内復帰を目指し、今場所は6勝全勝。炎鵬、照強に宇良が戻ってくれば、大相撲はますます面白くなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末