自画自賛のMGCで露呈した陸連の無知とマラソン界の問題点
■「うれしい悲鳴」のおかしさ
名古屋ウィメンズでは一山麻緒が2時間20分29秒の国内最高で逆転で代表を手にした。MGCとは関係ないが、実業団連合は好タイム続出で財源が尽き、報奨金が出せないと惚けたことを言い出した。これも厚底の威力、マラソンの現実を知らなかったツケ――国内大会を共催する新聞社を含め、「うれしい悲鳴」とはチャンチャラおかしな話なのである。
MGCの教訓をこれからのマラソンの新たな第一歩にしてもらいたい。しかし、沿道から一人でも新型ウイルス感染者が出たら……祈るばかりだ。