準備不足でケガ人続出か プロ野球6月開幕なら“野戦病院”に
改めて障害が多いことが露呈した。
6月中の開幕を目指すプロ野球。新型コロナウイルスの感染状況次第では、6月上旬から練習試合を再開するという話もあるにはあるが、しかし、それではあまりにも準備期間が短い。
ソフトバンクの工藤監督は4月末、選手の自主練習を視察した際、「1カ月間あれば、選手は準備できると思う。一番難しいのは先発投手。(開幕前の実戦で)3、4試合は投げたいと話していた」と、言っていた。
6月上旬に練習試合が再開できたとしても、19日開幕だとすれば3週間もない。かといって、5月19日からの実戦はまず不可能。調整に不安が出るのは避けられない。
開幕を急げば、ケガ人が続出しそうだ。7月上旬の開幕案が出ているメジャーでは、ヤンキースのチームドクターが、「トミー・ジョン手術が増えかねない」と警鐘を鳴らしている。この肘の靱帯を修復する手術を受ける投手は開幕直後、つまり、まだ体が実戦に慣れ切っていない春先に痛めるケースが多い。2月中旬のキャンプから約6週間後に開幕を迎える通常のパターンですらそうなのだ。準備期間が少ないと、医者が危険性を訴えるのも無理はないだろう。