マー君が打撃直撃から投球再開 “自信と計算”の開幕見送り
4日(日本時間5日)の練習中に打球が頭部を直撃したヤンキース・田中将大(31)が16日、本拠地ヤンキースタジアムでブルペン入り。アーロン・ブーン監督ら首脳陣が見守る中、30球を投げた。マット・ブレーク投手コーチによると、球速は88~91マイル(約142~147キロ)で、同コーチは「彼の投球を見る限り、次のステップに進めるのではないか」と、田中の状態を説明した。
今後は19日(同20日)にも再度、ブルペン入りする見込みだ。
田中は、14日の会見で「本当に目の前のステップを一つ一つ上っていくのが、自分にとって一番大事なこと。まだそこまで考えられない」と開幕カード(24日~、ナショナルズ戦)での復帰にはこだわらないと明かした。
現状では脳振とうの後遺症などはなく、同様に頭部に打球が直撃した投手のケースから判断すれば、アクシデント後、早くて1カ月、遅くても2カ月程度で復帰は可能だ。
今季のレギュラーシーズンは通常の3分の1ほどの60試合と大幅に短縮された。今季終了後、FAになる田中にとっては1試合でも多く登板して、ヤ軍も含めて各球団のGMにアピールしたいと考えるのは当然のこと。それでも「そこ(開幕)まで考えられない」と、悠長に構えているのは自信と余裕があるからだろう。