コロナ禍で辞退者続出…今季MLBは“棚ボタ”の日本人バブル

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 23日(日本時間24日)のレギュラーシーズン開幕を前に、出場辞退を表明するメジャーリーガーが相次いでいる。

 13日(同14日)はカージナルスの守護神ジョーダン・ヒックス(23)が今季の不参加を発表。ヒックスは糖尿病を抱えており、新型コロナウイルスに感染した場合、重症化するリスクが高いため、今季のプレーを見送ったという。

 昨年まで8年連続で30試合以上に先発している右腕ダイヤモンドバックスのリーク(32)が不参加を明らかにしたのを皮切りに、ナショナルズのジマーマン内野手(35)、ブレーブスのマーケイキス外野手(36)らが続々と出場辞退を表明。CBSスポーツ(電子版)を含む複数の米メディアの報道を総合すると、13日時点で9球団から計13人(FA1人)の選手が来季からのプレーを選択した。

 この13人にはメジャーを代表する頭脳派捕手で12年の首位打者、MVPのジャイアンツ・ポージー(33=今季年俸24億円)、ドジャースのサイ・ヤング賞左腕プライス(34=同32億円)、リーク(同19億円)、今季はブレーブスとマイナー契約ながら長らくエースを務めたマリナーズ時代に総額300億円近く稼いだヘルナンデス(34)らの高給取りも名を連ねる。

 170キロ左腕のヤンキース・チャップマン(32=同18億円)やドジャースの抑えを務めるジャンセン(32=同19億円)らの高額年俸選手もコロナに感染しており、今後の回復や体調次第では来季からの出場に切り替える可能性もある。

 今季は通常の162試合から60試合と試合数を大幅に縮小して行うため、各選手の年俸は70%近く削減される。高給取りほど削減幅は大きく、32億円のプライスは約13億円にまでダウンする。

 米国では依然として感染リスクが高く、長い自粛生活を余儀なくされたこともあり、コンディショニングに不安を残す選手は少なくない。高給取りのベテランほど感染や故障のリスクを背負ってまでプレーする必要はないと考えているのか、162試合制に戻る来季開幕に照準を合わせた方が得策とみているようだ。

 逆にメジャーで実績のない若手や、最低保証年俸(約6000万円)の選手は結果を残せば大リーグに定着したり評価を上げたりもできる。異例の60試合制のシーズンとはいえ手を抜けないのだ。

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