サファテ引退か 名球会基準250セーブと200勝の難易度の差
しかし、NPBにセーブ記録が導入された1974年以降、250セーブに到達できたのは先述の岩瀬、高津、佐々木のみであり、同年以降の200勝達成者よりはるかに少ない。もちろん、全体の分母のちがいや、時代ごとの周辺事情の変化もあるため、人数だけで単純比較はできないが、それでも250セーブという記録がいかに困難であるかはわかるだろう。瞬間最大風速では歴代トップのクローザーとも言えるサファテでさえ、達成寸前で風速が弱まり、そのまま潰えそうなのだ。
また、全盛期の勢いで一気に達成できるという点では、200勝にもかつてはそういう側面があった。通算400勝の金田正一はプロ9年目でさっさと200勝に到達し、その後も引退した20年目まで白星を積み上げたが、一方で通算276勝の稲尾和久は歴代最速となる7年目で200勝に到達したものの、9年目以降は故障もあって勝てなくなり、14年目で引退するまでの6年間はわずか42勝しか挙げられなかった。他にも似たパターンとしては237勝の野口二郎や215勝の杉下茂が挙げられる。
■藤川も残り5セーブで苦戦