日本女子OPはバーディー合戦に…「権威落とす設定」に苦言
ちなみに昨年大会も初日トップは8アンダーで、アンダーパー53人。ここ3年の優勝スコアは2ケタアンダーパーとバーディー合戦の様相を見せている。女子ゴルファー日本一を決める大会だが、これでは通常トーナメントとちっとも変わらない。
「主催の日本ゴルフ協会(JGA)が、会場の宣伝に加担しているからでしょう。バーディー合戦になって試合が盛り上がればコース評価が上がり、選手がスコアメークに四苦八苦すれば評価が落ちるとでも考えているのでしょうか。しかし、JGAはこの大会をナショナルオープンと銘打って開催している。バーディー量産設定では、公式戦の権威も格もおとしめて、安っぽい大会に見えてしまう。2週前のシニアオープン(鳴尾GC)のほうがずっとタフな設定でした。JGAは年寄りに厳しく、若い女性には甘いのか、という感じがします」(評論家・宮崎紘一氏)
ここ10年では、馬場ゆかりが通算12オーバーで勝った2011年大会(名古屋GC)が最も過酷だった。
試合後、「さすが中部の名門コースだ」と評価が上がった。簡単にバーディーが取れず、パーセーブも難しい設定で女子ゴルファーがどんなプレーをするのか。それをお膳立てするのが、ナショナルオープンの主催者じゃないのか。