著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

大統領の感染で危機…メジャーも救った「世界最高峰の医療」

公開日: 更新日:

 もし「トランプ重体」といった報道がなされれば、せっかく有観客での試合を再開しても肝心の観客が球場に足を運ばない可能性が高くなる。しかも、最悪の場合は計画を撤回して再び無観客で試合を行わなければならないところだった。

 ニューヨークのブロードウェーでは各劇場が感染症対策のために21年5月末まで会場の閉鎖を余儀なくされ、演劇界が受ける経済的な打撃は深刻さを増すばかりとなっている。

「トランプ入院」という事態は、大リーグが有観客試合を開催する直前に起きたものの、トランプは無事に公務に復帰することになった。

 米国屈指の優秀な医師たちの活躍は、思わぬ形で大リーグにも救いの手を差し伸べたのである。

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